ユーザー視点のIT投資効果測定「JUAS指標」を策定


■要約
IT投資効果をどのように測るのか? ということに対する企業の関心は非常に高い。そのような企業ニーズに応えるべく、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)はIT投資効果を測定するための共通的な指標の策定を進めている。

IT投資効果測定への企業の関心は高いがものの、実際に測定している企業は売上高1兆円以上の企業で25%、1000億〜1兆円の企業で12%と低い。その原因は、「IT投資に深くかかわったメンバーの協力が必要であるため、悪い状況をまとめるには抵抗がある」というものだった。

このような企業の実態に対してJUASでは、「インフラ型投資」「業務効率型投資」「戦略型投資」という3種類のタイプに分類して評価することを提案、さらに評価指標としてJUAS指標をまとめている。

現在JUASはIPAと協力し、項目ごとに企業とITベンダ双方からヒアリング調査を行い、指標となるデータを明示する作業を進めており、2〜3年後には完成予定だ。今後は、従来コンサルティング会社を中心に提案されていたIT投資の評価方法から、ITユーザーの視点で評価するモデル策定への変換を目指す。

メモ。