記憶とイメージ

atsushifxの七転八倒id:habuakihiroさんのコメントより引用。


これには映像記憶を使うのが有効です。具体的には、話を聞きながら「相手の身振り手振りを覚えておいて、”手を挙げた”とか書き足しておく」「同時に話題のフローチャート(加工しない)を常に頭の中に描いておく」というのを繰り返して練習しておくと、時系列に議事録書いておくだけで、3時間程度なら会議の内容をほぼそのまま思い出すことが出来ます。
このコメントを読んで、ロシアの無限の記憶を持つ男ことシュレシェフスキーのことを思い出した。

無限の記憶より引用。


そしてシュレシェフスキーも「超常的な能力を持った人に共通するのは、物事をイメージとして捉える能力が優れている」という事例に該当する。この現象についても別途言及する予定だが、シュレシェフスキーは、視覚的なイメージとして、これらを保存していたらしい。こんなことはどこにも書いた本がないので、よく分からないのだが、私自身、理解(←記憶と言っていない点に注意)したものは、それが抽象的な事柄であっても、図形として対応づけられているという感じがしている。しかし例えば平方根3は1.7320508075....であるという記憶は、視覚的なイメージで記憶しているわけではない。
シュレシェフスキーは自分の能力を退行させるためにメモ帳にメモをとることを始めた、という話も訊いたことがある。メモを取らないと、すぐに忘れてしまう私のような人間にとっては夢のような話。

無限の記憶では、他にも興味深い事例が挙げられている。
それは「何年何月何日は○曜日」というカレンダーについての計算を、訓練で体得できるようになったという例。


「ラングドンは日夜練習を積み、一ページにわたる数表を記憶しなければならないほど複雑な計算を楽にこなせる能力を身につけようとした。そしてかなり上手に計算できるようになった。しかしどんなに練習しても、双子の兄弟にはかなわなかった。そんな状態がしばらく続いた。ところが、ある日突然、双子と同じような速さで計算できるようになったことに気づいた。ラングドン自身が驚いたのだが、複雑な計算がある程度頭の中で自動的にできるようになった。数表をすっかり暗記して、ごく自然にカレンダ計算ができるようになっていたのだ。もはや意識して計算する必要は全くなかった」
これが本当なら、人間の脳の可能性は果てしなく大きい。
そんな能力を生み出すために、物事をイメージ化して記憶するという方法は役立つのかもしれない。よし、今日から早速トレーニング開始だ。